あきちゃんとチビ | |||||||||
作:mi_min | ※作品の著作権はすべて書いた本人のものです。 | ||||||||
あきちゃんがお家に帰ってきたのは、もうすぐあきちゃんの4歳
の誕生日がこようとしている頃でした。 「お家に帰ったらチビと遊ぶんだ〜」 あきちゃんはお家に帰るのをとっても楽しみにしていました。 長い病院での生活はつまりません。それでもあきちゃんはチビに会 いたい一心で一所懸命ママや看護婦さんの言う通りに歩く練習をし ました。やっとあきちゃんはお家に帰れる様になったのです。 あきちゃんがお家に着くと、すぐにチビが駆け寄ってきて、ベロン ベロンと何回もあきちゃんのほっぺを舐めました。いつもは一回だ けなのに何回もです。チビもあきちゃんに会えたのがとっても嬉し かったんです。チビもずっとあきちゃんが帰ってくるのを待ってい ました。 チビは、あきちゃんが帰ってきたのでいつものように一緒にお昼寝 ができると思っていたのに、ママがあきちゃんをベッドに連れて 行ってしまいました。チビが寂しそうに隅のほうで丸くなっている とママが側に来ていいました。 「あきちゃんのお誕生日がきたら、また一緒にあそんでね」って。 お誕生日っていつなのかチビにはわかりません。いつまで待ってい ればいいのかな〜。 今日は朝からママが忙しそうです。 パパもお仕事がお休みなのでチビは嬉しくてたまりません。 あきちゃんと一緒にパパの車で公園に連れて行ってもらいました。 広い公園をおもいっきり走ったり、あきちゃんとゴロンゴロンころ げまわって遊ぶことができました。あきちゃんと遊んでもパパは叱 りませんでした。 |
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家に帰ってお昼ご飯を食べる時になって、やっとチビにもわかり
ました。 今日はあきちゃんのお誕生日だったのです。 あきちゃんが美味しそうに大きなお口を開けてケーキを食べてい ます。 ママがチビにもケーキを分けてくれました。 ママがおかたずけをしている時に、あきちゃんがチビのところに やってきて、チビのお腹に頭をつけました。 いつものように、チビがペロンとあきちゃんのほっぺを舐めたら、 ケーキの甘い匂いがしました。 やっとあきちゃんと一緒にお昼寝ができるようになったんです。 チビは嬉しくなって尻尾を思い切り振りました。あきちゃんはチビ の尻尾でしばらく遊んでいましたが、やがて静かに寝息をたてはじ めました。 今まで何事もなかったかのように、チビものんびり足の上に頭を乗 せました。 陽射しの暖かい日曜日でした。 ・・・END・・・ |
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