「船長、すこし休みましょうよ。」
「うむ、しかし地球の調査とは言っても
何から先に調べればいいもの か・・・。」
「あ、船長、あそこに喫茶店と書いてあります。」
「おお、そうか、では少しテータイムとするか」
「わ〜い、わ〜い。お茶だ、お茶だ。」
「そうはしゃぐでない。あやしまれるから。」
「ラジャー、船長。」
「コーヒー二つね。」
「船長。」
「ん?」
「おトイレに行ってもいいでしょうか。」
「まて、地球人の習慣と言うのをこれで調べてからだ。」
「はい、船長。で、何て書いてあります?」
「なになに、トイレでは足は上げないように?」
「え〜〜〜船長、ひっかかってしまいます。」
「う〜む。地球人の習慣に慣れるしかないな。」
●「コーヒー二つ、お待たせしました。」●
「おお、サンキューサンキュー。あんまりこっちを見ないで、
・・・・・・おねえさん。」
「船長〜。トイレ終ったら、ひとりでに水が出ました。」
「ほんとうかね・・・・・・。
われわれの文明よりも進んでるじゃないか・・。」
「あ、船長、コーヒーがきたんですね。」
「まてまて、ほかの客をよく観察しよう。」
「船長、あの人は砂糖を入れて飲んでますよ。」
「われわれも入れた方があやしまれないだろう。」
「船長。」
「どうした?」
「甘過ぎ・・・。」
「そんなに入れるからだ。」
「だって船長があやしまれないようにって言うから。」
「水でうすめるしかないな・・・・・。」
「船長・・・・・・・。」
「今度は、何だ。」
「ぬるくてまず〜〜い。」
「だって、自分がわるいんでしょ。がまんして飲んで。」
「船長、全部飲みました。」
「うむ、ごくろう。」
「船長は飲まないの?」
「にがいの苦手なんだよね、ぼく・・・・・・。」
「じゃ、私がいただいてもよろしいでしょうか。」
「わかった、やるから、はい。」
「船長はやっぱり優しい人です。」
「そ、そうかね。」
「ごちそうさまでした〜。」
「ちょっと待て、どうやらお金を払うらしい・・・・。」
「え〜〜〜〜もう飲んじゃったもん。」
「大丈夫。お金と言うものは調査用に用意していたから。」
「さすが船長。用意がいいです。」
「まあ、まかせなさい・・・・・。」
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